執筆日:2020年4月10日
公開日:2020年4月10日
<補足記事>コロナウィルス感染者数グラフの見方
タップできる【目次】
過去記事「コロナ感染者数」を補足説明
先日私が投稿したコロナ感染者数に対する補足記事です。
グラフの見方を補足説明します。
対数目盛のグラフは見づらい?
私は感染者の推移を対数目盛で表しました。
縦軸の目盛が1,10,100,1000・・・と「10の累乗」で刻まれています。
まずは比較のため、線形目盛で表示したグラフを出します。
対数目盛の利点をリストアップします。
- 低いケタと高いケタが入り混じっている場合、小さい値の推移が追いやすい―線形目盛だと底に張り付いて見えない
- 数値の推移が「指数関数的」である場合、直線で表される―線形目盛だと、縦軸の最大値を随時上げ下げしないと特徴を掴みづらい
ニュースサイトでは、当たり前のように「線形目盛」のみが使われます。
もちろん、線形目盛の方が良い場面もあります。
でも指数関数的な事象を「線形目盛」で見せられると、私のような理系の人は、けっこう「ゾッと」させられます。
マスコミに騙されないために
コロナウィルスの感染者数が、線形目盛で表されていました。
この例では「騙す」という意図は無さそうです。
とはいえ特徴をつかみ損ねるので、望ましくはないですね。
コロナウィルスに限らず、私がグラフを見る時に気を付けている点をまとめます。
- グラフの最小値が「カサ上げ」されていないか?
- 例)商品の性能差をグラフ表示する際、最小値をかさ上げし、あたかも大差があるかのように見せる
- 未来の予想曲線が描かれている場合、予想の根拠や計算式が正しいか?
- 見た目の印象で書かれた予想曲線は、信用しない
記事の信頼性
医学や健康には詳しくないです。
統計やデータ分析は、大学や会社で実務経験を多少積んできまっした。
数字から情報とか考え方を読み解き、説明することができます。